후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆきやなぎ
雪柳
泉 鏡花
泉 鏡花의 雪柳(ゆきやなぎ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 45,054자 · 90화면
だけは見せなかった。もうその頃から、「大船を一艘」が口癖で、ただし時世だけに視野が狭い。……香港、新嘉坡といわないで、台湾、旅順へ積出すと言います……そこいらの胸算用――計画の覚だ、と思うから、見る気の起る筈もありません。
間淵は、名さえ洞斎といいました。家は祖父の代から医師なのを、洞斎本人は法津が目的で、勉強をするのは、能登では間に合わない。おなじ県でも金沢だけにありました専門学校へ通うのに、私の家を宿にした。――賄つき間貸と称える、余り嬉しくもない、すなわちあれです。私との縁はそれなんです。
やがて、間淵が東京へ出て、三年目かに、私も……申すはお恥しい、今もこの通りですが、志を立てて上京した。とっかかり草鞋を脱いだのが、本郷元町にあった間淵の下宿で、「やあ、よく来たね、」は嬉しいけれども、旅にして人の情を知る、となると、どうしても侘しい片山家の木賃宿。いや、下宿の三階建の構だったのですが、頼む木蔭に冬空の雨が漏って、洋燈の笠さえ破れている。ほやの亀裂を紙で繕って、崩れた壁より、もの寂しい。……第一石油の底の方に淀んでいる。……そうでしょう、下宿料が月の九つ以上も滞った処だから、みじめな女郎買じゃないけれども、油さしも来やしない。