후리가나로 읽는 일본 고전
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あおべかにっき
青べか日記
山本 周五郎
山本 周五郎의 青べか日記(あおべかにっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 37,334자 · 76화면
そして、さあ、笑え、腹の中から声を出して笑え。(二五八八、一一、六、夜十一時)
「田沼」六枚書いた。「武蔵逃亡」五枚書いた。今日は正午頃土堤に沿って川を下り、枯草の路を伝って田甫や葦の中を海端の方まで歩いた。静かな枯野の平明な風景は予慰めるところがあった。遠く所々の蓮田で農夫が蓮根を掘っていた。途上小雨が来たが、途を進めた。とある干田の畔の枯葦の茂みで、ささきりが鳴いていた。雌の肥えた奴は遙かに下の方で、垂れ下った葦の実に囓りつき、産卵器を重たそうに下げ乍ら熟れた実を喰べていた。雄のささきりは上の方の青い葉と茎の間に、逆さになってとまり、翅を顫慄させ乍ら雌を呼んでいた。風のない、静かな曇日の小さなラブ・シイン。土堤まで、背を没する高さの枯葦の中を行ってみたら、その先にも未だ白茶けた枯葦の洲が二十丁ばかりも予から海を遠ざけているのが見えた。四匹の犬が枯葦の中を跳び廻っていた。結婚を早めようと思った。末子よ早く来て呉れ。(一一、七)
今日は大変に調子が良かった。八枚書いた。「田沼」第一幕了る。(二五八八、一一、八、夜八時)
「武蔵」を五枚書いた。終日霖雨。