일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

山本 周五郎의 青べか物語(あおべかものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 160,888자 · 317화면

아오조라 문고

これまで一度も感じたことのない、ぞっと総毛立つような、快楽の戦慄が突きぬけるように思った。

「あたしあんたが好きよ」とお兼は彼の耳に囁いた、「あんた、芳野の海苔漉き小屋、知ってるでしょ、知ってるわね」

助なあこは黙って頷いた。

「あたしあんたに話したいことがあるの」とお兼は続けた、「今夜ね、七時ごろあそこへ来てちょうだい、来てくれる、ねえ」

お兼はそっと助なあこの手に触れた。彼はぴくっとなり、躯をいっそう固くし、そしてお兼の手に伝わるほど激しくふるえた。お兼はまた、あのふしぎなよろこびの感覚におそわれ、助なあこの手首をぎゅっと握ってから、それを放した。

「もうみんなが沖から帰ってくるじぶんだわ」とお兼は云って溜息をついた、「みつかると口がうるさいからあたし帰るわ、世の中ってままならないもんね」

お兼はもういちど夜の約束をし、鼻唄をうたいながら去っていった。

助なあこは時間を計っていて、やがてそっと振り向いてみた。あまり長いこと同じ姿勢でいたため、首の骨がきくんと鳴り、頸の筋がつった。お兼はもうずっと遠く、白い煙に包まれている石灰工場の近くまでいっていた。