후리가나로 읽는 일본 고전
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せいしゅんのぎゃくせつ
青春の逆説
織田 作之助
織田 作之助의 青春の逆説(せいしゅんのぎゃくせつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,593자 · 325화면
丁度、土門の後輩が部長に昇進して、創立以来の古参の土門には気の毒なことだともっぱら同情されていた矢先だったから、この観察も無理はなかった。その頃土門はしきりに、「俺は五十歳だ。もはや老朽だ」といいふらしていた。五十歳だとすると、つまり土門は二十年間東洋新報に勤めている勘定になるのだが、じつは東洋新報は創立以来まだ十年にしかならぬ。してみると、土門は五十歳だといいふらすことで、わざと自分の古参を自嘲しているというわけになる。いわばやぶれかぶれの五十歳なのだと、穿った観察をする者もいた。もっとひどいのになると、土門がかつていつの編輯会議にも、所謂進歩的な意見を吐いていたのは、部長になりたいばっかりの自己主張であったというのだ。しかし、それは少し酷だ。部長になり損ねたために人間が変ってしまったとは、余りに浅薄な見方ではなかろうか。が、それならば土門の変った原因はなんであるか――他人にはむろん土門自身にもはっきりわからなかった。
とにかく土門は変ったのである。入社当時の所謂過激な議論はとっくに収っていたものの、たとえば「人間の幸福は社会の進歩にある」とか、「文化が進むことによってわれわれは幸福になれるのだ」