후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
せいしゅんのぎゃくせつ
青春の逆説
織田 作之助
織田 作之助의 青春の逆説(せいしゅんのぎゃくせつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,593자 · 325화면
蔵から品物が出されて来るのを待っている間、ちらとそこの娘が顔を出し、丁稚を叱りつけるような物の言い方をして、尻を振りながらすっとはいって行った。豹一はキラキラ光る眼でその背中を見送った。品物を用意してきた風呂敷に包み、
「胸に一物、背中に荷物やな」と、丁稚に言われて、帰る道は風呂敷包みをもっているだけ、往く道より辛かった。(胸に一物やぞ!)と、豹一は心の中で叫び、質屋の娘の顔をちらと頭に描いた。
(あの娘は俺をからかう為にのこのこ顔を出しやがったんだ。なるほど中学生の質屋通いは見物だろう)
奥へはいって行く時、兵児帯の結び目が嘲笑的にぽこぽこ揺れていたのを想い出した。(なんて歩き方だろう? 紀代子はあんな不細工な歩き方をしなかった)ひょんなところで、豹一は紀代子のことを想い出した。すると自尊心の傷がチクチク痛んで来るのだった。(あの娘を獲得する必要がある)思わずそう決心した。それよりほかに、今のこの情けない心の状態を救う手がないと思った。しかし、豹一はそんな莫迦げた決心を実行に移さずに済ますことが出来た。もっと気の利いた方法で自尊心を満足さすに足ることが起って来たからである。