후리가나로 읽는 일본 고전
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せいあどうきだん
青蛙堂鬼談
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 青蛙堂鬼談(せいあどうきだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 121,438자 · 238화면
その美しい女振りを一つ屋敷で朝に晩に見ているうちに、わたしにも抑え切れない煩悩が起りました。相手は人妻、しかも主人、とてもどうにもならないことは判り切っているのですが、それがどうしても思い切れないので、自分でも気がおかしくなったのではないかと思われるように、ただ無暗にいらいらして日を送っていると、忘れもしない正月の二十七日、この春は奥州にめずらしく暖かい日がつづいたのですが、前の晩から大雪がふり出してたちまちに二尺ほども積もってしまいました。雪国ですから雪に驚くこともありません。ただそのままにしておいてもよいのですが、せめて縁さきに近いところだけでも掃きよせておこうと思って、わたしは箒を持って庭へ出ると、御新造はこの雪で持病の癪気が起ったということで、六畳の居間で炬燵にあたっていましたが、わたしの箒の音をきいて縁さきの雨戸をあけて、どうで積もると決まっているものをわざわざ掃くのは無駄だからやめろというのです。それだけならばよかったのですが、さぞ寒いだろう、ここへ来て炬燵にあたれと言ってくれました。相手は冗談半分に言ったのでしょうが、それを聞いてわたしは無暗に嬉しくなりまして、からだの雪を払いながら半分は夢中で縁側へあがりました。