후리가나로 읽는 일본 고전
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いずこへ
風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇
坂口 安吾의 風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇(いずこへ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 119,879자 · 242화면
併し君の母なる人は凡そ頑迷で、冷淡で、又甚だヒステリイで……」
斯んな風に激しく私は興奮して、もはや我無者羅に喚くようになるのであった。すると辰夫は粛然と襟を正して深く項垂れ、歴々と羞じらう色を見せて悲しげに目を伏せてしまうのだ。私は自分の愚かさに胸を突かれる思いをして、又もや夢中になってしまい、
「併し併し親の心は神秘だから、他人の僕に通じないものが必ずあるに極っている。僕は浅薄で深さの分らない人間だから、君の母を誤解しているに違いない……」
斯うして益々混乱する私は自卑に堪まりかねて、次のように途方もない脈絡もない囈語を喚いてしまったりした。
「僕は本当のことを君に言うが、僕は嘗て君に友情を抱いたことは一度もない。此処へ来るのも自分の打算から来るのであって――」
そして私は、実は私は受付の看護婦に惚れているから此処へ足繁く通うのだと、之は確かに出鱈目であることを保証するが、斯様なことを喚いたりしたのであった。すると辰夫は此等私の無礼極まる言説にも寧ろ益々粛然として、深い自卑と羞らう色を表わして項垂れてしまうから、私は取りつく島もない自卑のあまり前後不覚に狼狽する次第であった。