후리가나로 읽는 일본 고전
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いずこへ
風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇
坂口 安吾의 風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇(いずこへ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 119,879자 · 242화면
野武士の僕といえども少年期をすぎたばかりの多感な年頃であるから、曇りなきものに打たれる素直な心を失ってはおらぬ。葛巻の道理に勝てないものが必ず残り、常に心中無念であった。
ふと昔を思いだす。二十の年、二十五の年、三十の年。京都伏見の弁当仕出し屋の二階に住んでいた頃は最も太平楽、利根川べりの取手にいた時は水だけ飲んで暮さねばならないことが時々あったが、その思い出も楽しいものだ。あと八銭しかない、一週間は金のはいる見込もない、という時に、八銭でソバを食うべきか、タバコを買うべきか、と深刻なる難関に逢着する。幾度かあったが、結局タバコを買うもので、最後の金でウドンを食ったという記憶は一度もない。後日同好の士に訊き合せてみるに、結局タバコを買う方が共通の心事のようである。
だが伏見でも苦しい病気の思い出があった。このとき葛巻に助けられたので今歴々思いだしたが、まだ弁当仕出屋の二階に移らぬ前に、火薬庫の前の計理士の二階を借りていたことがあった。僕が京都に住んだのは、一切友人を離れ、本当に孤独というものを底の底まで突きつめてやれ、という一時の気まぐれに発した移住であったが、計理士の二階で病気になった。