후리가나로 읽는 일본 고전
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いずこへ
風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇
坂口 安吾의 風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇(いずこへ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 119,879자 · 242화면
窓下を通る人の跫音すらなつかしかった僕である。友来る。ああ友遠方より来る。夢の如くであった。酒を飲もう。共に盃をあぐる日、かかる日の再びあるべきや。酒をのんだ。まことに不思議な酔い方をした。全身に泥がしみわたり泥細工の濡れ人形に化したような奇怪な感覚がしみ通る。泥酔の極に達し、一夜に医療費を飲みあげて意気高らかに家に帰り、あの怖るべき寝床に怖れ気もなくひっくり返り、電燈などが何じゃイと此奴もパチンと消してしまって悠々と眠り、目が覚めると、不思議不思議、一夜のうちに全く熱が去り、突然病気が治っていた。微塵も嘘ではないのです。即ち、一夜のうちに腫物が破れ、自然に膿が流れでたのだ。尤もその後の五ヶ月ほど膿がとまらなかったけれども、痛みはこの日を境にして拭い去られてしまったのだ。
万事偶然の成行だったが、然し、極めて理想的に病気を退治たということが出来る。なぜなら、後日、三好達治の背中に拳に余る傷跡を見たからで、彼も同じく腫物を病み、手術をした。手術の途中に気絶したということで、手術後の半年間苦しんだ。その傷跡は腫物の跡の如くではなく、大砲の破片を受けてそれを引抜いた跡の如くに壮烈である。