후리가나로 읽는 일본 고전
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いずこへ
風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇
坂口 安吾의 風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇(いずこへ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 119,879자 · 242화면
けれども、あの希望にみちた時期に、なぜ太陽をふり仰ぎ青空をいっぱいにあびている思いがぬけ落ちているのだろうか。僕はいつも暗い路を歩いている。その路は芥川の書斎へ通う路なのだ。暗い部屋で葛巻と対坐している。ペンを握り飜訳している。あの部屋は日当りの良い部屋だった。クッキリと青空も見え、絨毯に冬日がさやかに射しこみ、徹夜の朝の澄んだ夜明けもあったのに。
あれは全く死の家だよ、僕は痛烈に芥川家を呪ったものだ。まったくだよ、こう答えるのは長島萃で、冷やかすようにニヤニヤあとは無言、あいつは何を考えていたのだろう。雑誌の同人はちょくちょく芥川家へやってくるが、あいつばかりは殆んど姿を現すということもなく、そのうち芥川よりも、もっとハツラツと自殺して死んでしまいやがった。
君は知らないだろうけど、あのウチときたら、下の座敷へ降りると、跫音のないお婆さんがいつも立っていたり、歩いていたり、しているんだぜ。せいが馬鹿に高くて肩幅のひろい角力の痩せたようなお婆さんなんだ。そのお婆さんが一人かと思うと、たしかに二人なんだね。嘘のことがあるものか。たしかに二人だ。そのくせ俺は跫音をきいた覚えがありやしない。