후리가나로 읽는 일본 고전
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いずこへ
風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇
坂口 安吾의 風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇(いずこへ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 119,879자 · 242화면
そして、夜になって家へ帰ると、母は門をしめ、戸にカンヌキをかけて私を入れてくれない。私と母との関係は憎み合うことであった。
私の母を苦しめたのは貧乏と私だけではないので、そのころは母に持病があって膀胱結石というもので時々夜となく昼となく呻り通している。そのうえ、私の母は後妻で、死んだ先妻の子供に母といくつも年の違わぬ三人の娘があり(だから私の姉に当るこの三人の人達の子供、つまり私には姪とか甥に当る人達が実は私よりも年上なのである)この三人のうち上の二人が共謀して母を毒殺しようとしモルヒネを持って遊びにくる、私の母が半気違いになるのは無理がないので、これがみんな私に当ることになる。私は今では理由が分るから当然だと思うけれども、当時は分らないので、極度に母を憎んでいた。母の愛す外の兄妹を憎み、なぜ私のみ憎まれるのか、私はたしか八ツぐらいのとき、その怒りに逆上して、出刃庖丁をふりあげて兄(三つ違い)を追い廻したことがあった。私は三つ年上の兄などは眼中に入れていなかった。腕力でも読書力でも私の方が上である自信をもち、兄のような敬意など払ったことがなかった。