후리가나로 읽는 일본 고전
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いずこへ
風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇
坂口 安吾의 風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇(いずこへ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 119,879자 · 242화면
私は地震のときトラムプの一人占いをやっていると、ガタガタゆれて壁がトラムプを並べた上へ落ちた。立上って逃げだすと戸が倒れ、唐紙、障子が倒れ、それをひょろひょろとさけながら庭へ下りると瓦が落ちてくる、私は父を思いだして寝室へはいると、床の間の鴨居が落ちており、そこで父の枕元の長押を両手で支えていたことを覚えている。
その翌日であったと思う。私は父に命ぜられて火事見舞に行った。加藤高明と若槻礼次郎を訪れたのである。若槻礼次郎邸では名刺を置いてきただけだったが、加藤高明のところでは招ぜられて加藤高明に会い、一中学生の私に丁重極まる言葉で色々父の容態を質問された。私はもう会話も覚えておらぬ。全てを忘れているが、私はこの大きな男、まったく、入道のような大坊主で、顔の長くて円くて大きいこと、海坊主のような男であったが、ひどく大袈裟な物々しい男のくせに、私と何の距てもない心の幼さが分るようであった。私の父は頑固で物々しく気むずかしく、そのへんの外貌は似たところもあったが、私の父の方がもっと子供っぽいところがあった。然し私の父の本当の心は私と通じる幼さは微塵もなかった。