후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
おに
鬼
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 鬼(おに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,138자 · 60화면
で、N市では誰かを訪問したのでしょうね。別に君を疑う訳ではないが、重大事件のことだから、一応は先方へ聞合わせる程度の手数はかけなければなりません」
予審判事は何気なく尋ねた。
「別に誰も訪ねなかったのです。会って話した人もありません」
幸吉は苦し相に答えた。
「では、買物にでも出掛けたのですか。それなら、その店の番頭なり主人なりが覚ているかも知れない」
「イイエ、そうでもなかったのです。ただ町へ出たくなって、Nの本町通りをブラブラ歩いて帰ったのです。買物と云えば、通りがかりの煙草屋でバットを買った位のものです」
「フム、そいつは拙いな」
国枝氏は胡散らしく、相手の顔をジロジロ眺めながら、暫く思案していたが、やがてヒョイと気がついた様に元気な声を出した。
「イヤ、そんなことはどうだっていいのだ。君はN市の往復に乗合自動車に乗ったでしょう。無論運転手は君の顔を見知っている筈だ。その運転手を調べさえすればいいのです」
判事がホッとした様に云うと、意外にも幸吉の顔にハッと狼狽の色が浮んだ。青ざめて急には口も利けない程だ。
判事は唇の隅に奇妙な微笑を浮べて、併し目は相手の心を突き通す鋭さで、ジッと幸吉の表情を見つめていた。