후리가나로 읽는 일본 고전
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まぐろにいわし
鮪に鰯
山之口 貘
山之口 貘의 鮪に鰯(まぐろにいわし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 26,107자 · 54화면
おさがりの思い出
影
借り貸し
眼からのがれたのだ
ぼくはそのままそこに小さくなりながら
外れた催促を見送るみたいに
かれの姿を見送ったのだが
かれはびしょぬれのこうもりをつぼめると
わき眼もふらずに
顎を突き出しながら
駅の段々を
のぼって行った
おさがりの思い出
風景にしても
風俗にしても
むかしの沖縄の姿など
いまでは見る影さえもないのだという
ぼくは戦後の
ふるさとの話を
風のたよりにききながら
がじまるの樹など眼にうかべ
でいごの花を眼にうかべ
少年の日に着て歩いた
兄貴のおさがりの
芭蕉布のことなど
眼にうかべたりした。
影
泡盛屋に来て
泡盛を前にしているところを
うしろからぽんと
肩をたたかれた
ふりむいてみるとまたかれなのだが
いつぞや駅前のひろばで
ぽんと肩をたたいたのもかれ
満員電車の吊皮の下で
ぽんと肩をたたいたのもかれで
乗ったり歩いたり飲んだりも
うっかりは出来なくなってしまったのだ
かれはいつでもぼくのことを
うしろからばかり狙って来て
ぽんと肩をたたいては
ひとなつっこそうなまなざしをして
このあいだのあの金
いつ返すんだいとくるのだ
借り貸し
たのむ
たのむと拝み倒して
ぼくはその人に借りたのだが
その人はその金の