일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おうがいのおもいで

鴎外の思い出

小金井 喜美子

小金井 喜美子의 鴎外の思い出(おうがいのおもいで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 127,675자 · 254화면

아오조라 문고

落語はそれほど上手ではないようです、私は始めて聴いたのですけれど。一人二人代ってから出て来たのは、打見は特色のない中年の男でしたが、何か少し話してから居ずまいを直して、唄い出しました。

小野小町という美女は、情知らずか、いい寄った、あまたの公家衆のその中に、分けて思いも深草の少将。

まあ何んという美声でしょう。薄暗い高座も、貧しい燭台の光も目に入りません。私はただ夢中で聴きとれていました。なお唄い続けます。

九十九夜まで通い詰め、思いの叶う果の夜に、雪に凍えて死んだとは、少々ふかくなお人じゃえ。

楽屋へ引込んだ跡で、やっと気が附いたかのように、そこらの客が一斉に拍手を送りました。

兄は「連れて来てよかったね。もう帰ろう」といって、立上られました。まだ跡があるのでしたが、私もそれで十分と思って、人の間を分けて、下足の方へ出ました。

原稿

兄鴎外と一緒に暮した幼い時の話をとのことですから、向島の小梅村に住んでいた頃のお話でもいたしましょう。明治十年頃のことです。

父は郷里から出て来た当座、亀井家のお邸のすぐ近くの小さな借家に兄と二人だけで住んでいましたので、私は祖母、母、次兄と後からそこへ来たのです。