후리가나로 읽는 일본 고전
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おうがい・あくたがわ・きくちのれきししょうせつ
鴎外・芥川・菊池の歴史小説
宮本 百合子
宮本 百合子의 鴎外・芥川・菊池の歴史小説(おうがい・あくたがわ・きくちのれきししょうせつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,337자 · 24화면
菊池寛は「義民甚兵衛」の生と死とを、あくまで人間の利害得失の打算、必要の相互関係のなかで発揮された一個人甚兵衛の彼にとって最も効果的な命のすてかた、敵の殺しかたとして観察しているのであって、そのような機会をつかんだ甚兵衛の辛辣な笑いに表現された復讐の対象に、象徴されるべきより広汎なものは掴んでいない。
「義民甚兵衛」の作者が徐々に大衆文学に移って行ったその時代に日本の文学は質的に一変転を経過して、このような個人としての利害に行動した甚兵衛も猶当時の周囲の農民の生活のありようの中でみれば、一個の犠牲であった歴史の現実までを描き出そうという努力を自覚する時期に入った。
藤森成吉の「磔茂左衛門」片岡鉄兵の「綾里村快挙録」などは、歴史のなかにおける個人の関係を個人の自然主義風な本能的なものからのみ見ず、社会において彼等の日々の生活がおかれているその現実の諸相からの反映、又それへの主観的な働きかけの歴史性において、歴史を描こうとした小説であった。歴史そのものに働きかけてゆく歴史の力として描き出そうとしたのであった。
今日、日本は刻々に最も深刻な歴史的な生活を経験しつつあるのであるが、歴史というものは今日の文学の中でどのように見られ、感じられ扱われているであろうか。