후리가나로 읽는 일본 고전
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おうがい・あくたがわ・きくちのれきししょうせつ
鴎外・芥川・菊池の歴史小説
宮本 百合子
宮本 百合子의 鴎外・芥川・菊池の歴史小説(おうがい・あくたがわ・きくちのれきししょうせつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,337자 · 24화면
ここに非常に錯綜した課題が在ると思う。歴史一般が、今日は重く顧みられているが、それは過去の炬火として今日へ光りをそそぐべきものとして扱われていて、今日の現実の光が過去の現実を明晰にして明日の糧とするという意嚮に立つ面は弱いと思われる。いくつかの文学作品の題材は、過去に求められて成功もしているのだけれど、その社会的なモティーヴはどこにあるだろう。今日の現実を真に歴史的に描きつくした上で創作の欲求が過去にまでさかのぼった姿であろうか。或は又、現実の文学化に堪え得ない何か事情が内外にあって人々は題材を過去にかりようとしているのであろうか。
この問題は、今日伝記小説というもののありようとも併せて考えられなければなるまいと思う。欧米でも伝記小説は流行している由であるが、それに対して批評家は、今日のヨーロッパにおける文芸思潮の指導性の喪失の表現として観察している。日本には島崎藤村という現存の老大家を主人公とした伝記小説さえ出現している。一方、文学は質において果して今日豊饒であろうか。インフレ文学という苦笑が漲って、量が質とは相反するものとして観察されているのは如何なる理由からであろうか。