후리가나로 읽는 일본 고전
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かもがわをあいして
鴨川を愛して
新村 出
新村 出의 鴨川を愛して(かもがわをあいして)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,312자 · 11화면
小さないけすに魚が飼ってあって、それを釣って楽しませるようなところもありました。私たちも、まれにそういうところへ見に行ったものです。河原町通もせまく、いまの寺町くらいでした。丸太町通も、やはり非常にせまい道路で、加茂川のところには木の橋がかかっておりました。そして川の東側に熊野神社を示す赤い鳥居が立っていたりして、昔の京都のおもかげを忠実に保っていたものです。
私は、ここに約七年間住んでおりました。それからここをひっこして、つぎは、いまの銅駝中学の北にあった木戸孝允の住居跡に移りました。明治十年、木戸孝允が亡くなるとき、明治天皇がお見舞いにこられた家です。そのときの玉座は、いま京都市の手で史跡として保存されていますが、他の一部分は大正十二年、私のいま住んでいるところに移しました。この家の玄関から奥の方一帯がそのときのものです。加茂川のほとりに建っていたときは、非常によく調和のとれた家でした。またそのころは加茂川も静かでしたから、夏から秋にかけてはカジカの鳴く声がきこえ、冬は千鳥のさえずりがきかれたものです。反面、それだけにさびしいところで、あるときなど、朝まだき家族のねているうちに川のほとりからコソ泥にはいられたようなこともありました。