일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さとう

麻布襍記 ――附・自選荷風百句

永井 荷風

永井 荷風의 麻布襍記 ――附・自選荷風百句(さとう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 37,256자 · 77화면

아오조라 문고

どうかすると芸者が行列する。夜になると提灯行列がある。そして子供や婆さんが踏殺される……そう云う祭日のさまを思い浮べた。これは明治の新時代が西洋から模倣して新に作り出した現象の一である。東京市民が無邪気に江戸時代から伝承して来た氏神の祭礼や仏寺の開帳とは全く其の外形と精神とを異にしたものである。氏神の祭礼には町内の若者がたらふく酒に酔い小僧や奉公人が赤飯の馳走にありつく。新しい形式の祭には屡政治的策略が潜んでいる。

わたしは子供の時から見覚えている新しい祭日の事を思い返すともなく思い返した。

明治二十三年の二月に憲法発布の祝賀祭があった。おそらく此れがわたしの記憶する社会的祭日の最初のものであろう。数えて見ると十二歳の春、小石川の家にいた時である。寒いので何処へも外へは出なかったが然し提灯行列というものの始まりは此の祭日からであることをわたしは知っている。又国民が国家に対して「万歳」と呼ぶ言葉を覚えたのも確か此の時から始ったように記憶している。何故というに、その頃わたしの父親は帝国大学に勤めて居られたが、その日の夕方草鞋ばきで赤い襷を洋服の肩に結び赤い提灯を持って出て行かれ夜晩く帰って来られた。