일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さとう

麻布襍記 ――附・自選荷風百句

永井 荷風

永井 荷風의 麻布襍記 ――附・自選荷風百句(さとう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 37,256자 · 77화면

아오조라 문고

○

東京市の道路は甚乱雑汚穢なり。此を攻撃する新聞社の門前は更に乱雑塵捨場の如し。門に入り戸を開けば乞食も猶鼻を掩うべし。

社会の改造は甚急務なり。これを説く雑誌の改造は更に一段の急務なるべし。

良人の不品行を嘆きてこれを筆にすれば世に婦人雑誌家庭雑誌あり以て帯を買うの銭を得べし。

細君の嫉妬を種にして小説を書けば世に文芸の雑誌あり更に芸者買の資本を得べし。

文士とならば社会改造を叫ぶべし。女房とならば亭主の私行を訐くべし。議員とならば大臣に喰ってかかるべし。皆名を成すの道なり。

今の世は事大小となく皆攻撃すべし。譏るは易く褒むるは難し。独り作詩の咏嘆に易く応酬に難きのみならんや。

○

飛行機乗り飛行機より落るや新聞紙必号外を出し世挙って之を悲しむ。死者の眷族悲嘆するは当然の事なり。世挙って此を悲しみ此を壮とするに至っては疑なきを得ざるなり。昔馬術の指南番にして馬より落ち禄を剥がれしものあり。愧じて切腹せしものあり。やり損じて落るが名誉ならば薬を盛りちがえた医者も名誉と云うべく木から落ちた猿も賞すべく弘法筆の誤りは猶更感服すべく字をまちがえる小説家も称揚すべし。