轻松读懂日语经典作品
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ああぎょくはいにはなうけて
ああ玉杯に花うけて
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1927(昭和2)年5月号~1928(昭和3)年4月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 126,617 字 · 250 页
「うんと滋養物を食わんといかんぞ」
こう先生がいう、七日のあいだに先生が大切に飼っていた三羽のにわとりがみんななくなった。
「おれは先生の恩はわすれない、もし先生のような人がこの世に十人もあったら、すべての青年はどんなに幸福だろう、町のやつは……師範学校や中学校のやつらは先生の教授法を旧式だという、旧式かも知らんが先生はおれのようなつまらない人間でもはげましたり打ったりして一人前にしたててくれるからね」
安場はこういって口をつぐんだ、かれはたえきれなくなってなき出した。
「なあ青木、おまえも責任があるぞ、先生がおまえをかわいがってくれる、先生に対してもおまえは奮発しろよ」
「やるとも」千三も無量の感慨に打たれていった。
「さあ帰ろう」
夕闇がせまる武蔵野のかれあしの中をふたりは帰る。
花さき花はうつろいて、露おき露のひるがごと、
星霜移り人は去り、舵とる舵手はかわるとも、
わが乗る船はとこしえに、理想の自治に進むなり。
日はとっぷりと暮れた、安場ははたと歌をやめてふりかえった。
「なあおい青木、一緒に進もうな」
「うむ」
たがいの顔が見えなかった。
「おれも早くその歌をうたいたいな」