轻松读懂日语经典作品
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このしょとう
この初冬
宮本 百合子
「中外商業新報」1939(昭和14)年12月2、3、5日号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,558 字 · 8 页
ベルリンで或る洒落た小物屋の店へ入って、むこうにも面白いハンド・バッグの並んだショウ・ケイスがあるからそちらへ行こうとして爪先を向けたら、いきなり鏡にぶつかった時にはほんとにおどろいた。
自動車の運転
日本ではまだ女のひとの生活に自動車を運転するということが普通になっていない。自動車が家にある女のひとが自分で動かせるようになりたいと思う気持はその人としては自然なのだろうが、抑々うちに自動車があるということが、日本の市民生活にとってあたりまえのことではないのだから、はたの心持もおのずから複雑にうごくと思われる。
先年或る実業家の夫人が子供をのせた車を自分が操ってある避暑地から東京へのかえりがけ、誤って崖から墜落した事故があった。そのとき新聞は、夫人が操縦していたということにいくらか刺戟的なものをふくんだ見出しをつけて書いた。あぶない真似をしないがいいのに、そういう感じがその記事を書いたひとの感情であったと思う。
ダットサンが、若い女のひとをつかってデモンストレーションしたことがあった。今でもつづけて行われているかどうか知らないけれども、それはやっぱり女の仕事として爽快なものとは云われない感じがあった。