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それから

それから

夏目 漱石

代助醒来时,脑海里悬着一块木板,随脚步声消失。他总在半夜按着胸口数心跳,思考这跳动的生命到底意味着什么。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 172,794 字 · 347 页

青空文庫

彼は通俗なある外国雑誌の購読者であった。その中のある号で、Mountain Accidents と題する一篇に遭って、かつて心を駭かした。それには高山を攀じ上る冒険者の、怪我過が沢山に並べてあった。登山の途中雪崩れに圧されて、行き方知れずになったものの骨が、四十年後に氷河の先へ引懸って出た話や、四人の冒険者が懸崖の半腹にある、真直に立った大きな平岩を越すとき、肩から肩の上へ猿の様に重なり合って、最上の一人の手が岩の鼻へ掛かるや否や、岩が崩れて、腰の縄が切れて、上の三人が折り重なって、真逆様に四番目の男の傍を遥かの下に落ちて行った話などが、幾何となく載せてあった間に、煉瓦の壁程急な山腹に蝙蝠の様に吸い付いた人間を二三カ所点綴した挿画があった。その時代助はその絶壁の横にある白い空間のあなたに、広い空や、遥かの谷を想像して、怖ろしさから来る眩暈を、頭の中に再現せずにはいられなかった。

代助は今道徳界に於て、これ等の登攀者と同一な地位に立っていると云う事を知った。けれども自らその場に臨んでみると、怯む気は少しもなかった。怯んで猶予する方が彼に取っては幾倍の苦痛であった。