轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

それから

それから

夏目 漱石

代助醒来时,脑海里悬着一块木板,随脚步声消失。他总在半夜按着胸口数心跳,思考这跳动的生命到底意味着什么。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 172,794 字 · 347 页

青空文庫

ただ、内々で少し話したい事があるが、君の都合を知らせて貰いたい。此方は何時でも差支ない。と書いただけだが、彼はわざとそれを封書にした。状袋の糊を湿めして、赤い切手をとんと張った時には、愈クライシスに証券を与えた様な気がした。彼は門野に云い付けて、この運命の使を郵便函に投げ込ました。手渡しにする時、少し手先が顫えたが、渡したあとでは却って茫然として自失した。三年前三千代と平岡の間に立って斡旋の労を取った事を追想するとまるで夢の様であった。

翌日は平岡の返事を心待に待ち暮らした。その明る日も当にして終日宅にいた。三日四日と経った。が、平岡からは何の便もなかった。その中例月の通り、青山へ金を貰いに行くべき日が来た。代助の懐中は甚だ手薄になった。代助はこの前父に逢った時以後、もう宅からは補助を受けられないものと覚悟を極めていた。今更平気な顔をして、のそのそ出掛て行く了見はまるでなかった。何二カ月や三カ月は、書物か衣類を売り払ってもどうかなると腹の中で高を括って落ち付いていた。事の落着次第緩くり職業を探すと云う分別もあった。彼は平生から人のよく口癖にする、人間は容易な事で餓死するものじゃない、どうにかなって行くものだと云う半諺の真理を、経験しない前から信じ出した。