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それから

それから

夏目 漱石

代助醒来时,脑海里悬着一块木板,随脚步声消失。他总在半夜按着胸口数心跳,思考这跳动的生命到底意味着什么。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 172,794 字 · 347 页

青空文庫

五日目に暑を冒して、電車へ乗って、平岡の社まで出掛けて行ってみて、平岡は二三日出社しないと云う事が分った。代助は表へ出て薄汚ない編輯局の窓を見上げながら、足を運ぶ前に、一応電話で聞き合すべき筈だったと思った。先達ての手紙は、果して平岡の手に渡ったかどうか、それさえ疑わしくなった。代助はわざと新聞社宛でそれを出したからである。帰りに神田へ廻って、買いつけの古本屋に、売払いたい不用の書物があるから、見に来てくれろと頼んだ。

その晩は水を打つ勇気も失せて、ぼんやり、白い網襯衣を着た門野の姿を眺めていた。

「先生今日は御疲ですか」と門野がバケツを鳴らしながら云った。代助の胸は不安に圧されて、明らかな返事も出なかった。夕食のとき、飯の味は殆んどなかった。呑み込む様に咽喉を通して、箸を投げた。門野を呼んで、

「君、平岡の所へ行ってね、先達ての手紙は御覧になりましたか。御覧になったら、御返事を願いますって、返事を聞いて来てくれたまえ」と頼んだ。猶要領を得ぬ恐がありそうなので、先達てこれこれの手紙を新聞社の方へ出して置いたのだと云う事まで説明して聞かした。

門野を出した後で、代助は縁側に出て、椅子に腰を掛けた。