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それから

それから

夏目 漱石

代助醒来时,脑海里悬着一块木板,随脚步声消失。他总在半夜按着胸口数心跳,思考这跳动的生命到底意味着什么。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 172,794 字 · 347 页

青空文庫

門野の帰った時は、洋燈を吹き消して、暗い中に凝としていた。門野は暗がりで、

「行って参りました」と挨拶をした。「平岡さんは御居ででした。手紙は御覧になったそうです。明日の朝行くからという事です」

「そうかい、御苦労さま」と代助は答えた。

「実はもっと早く出るんだったが、うちに病人が出来たんで遅くなったから、宜しく云ってくれろと云われました」

「病人?」と代助は思わず問い返した。門野は暗い中で、

「ええ、何でも奥さんが御悪い様です」と答えた。門野の着ている白地の浴衣だけがぼんやり代助の眼に入った。夜の明りは二人の顔を照らすには余り不充分であった。代助は掛けている籐椅子の肱掛を両手で握った。

「余程悪いのか」と強く聞いた。

「どうですか、能く分りませんが。何でもそう軽そうでもない様でした。然し平岡さんが明日御出になられる位なんだから、大した事じゃないでしょう」

代助は少し安心した。

「何だい。病気は」

「つい聞き落しましたがな」

二人の問答はそれで絶えた。門野は暗い廊下を引き返して、自分の部屋へ這入った。静かに聞いていると、しばらくして、洋燈の蓋をホヤに打つける音がした。