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まほうやしき
まほうやしき
江戸川 乱歩
「たのしい三年生」講談社、1957(昭和32)年1月号~3月号
N4 · 入门 · 新字新假名 · 5,541 字 · 11 页
『おうごんのとら』のじけんで、ぼくたちしょうねんたんていだんに負けた、あのまほうはかせだ。こんどは、あのときのしかえしをしようとしたんだろう。だが、ぼくが来たら、もうだめだよ。ちょっと、そのまどから下をのぞいてごらん」
そういわれて、せいようあくまのまほうはかせは、思わずまどの外をのぞいたかと思うと、あっといってたちすくんでしまいました。二十人近くのしょうねんたんていだんいんたちが、まほうやしきのへいの外をぐるっととりまいていたからです。
「きみが、井上くんたちをかえさなければ、あの中のひとりが、すぐ明智先生とけいさつへ知らせるのだよ」
「負けた。わしの負けだよ。きみのいうとおり、ちょっとしかえしをしてやろうと思ったのだが、きみにかかってはかなわない。B・Dバッジのつうしんとは、気がつかなかった。こんどもかぶとをぬいだよ」
まほうはかせは、ざんねんそうににがわらいをするのでした。
そのあとで井上くんやノロちゃんの話を聞いて、小林しょうねんは、まほうやしきのひみつをみごとにときあかしました。
「この家の入口をはいったとき、ちんどん屋のすがたがぼうっときえていって、せいようあくまがあらわれ、それがくびばかりになったのは、一まいガラスのドアをかがみに使ったきじゅつだよ。