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ソヴェトぶんだんのげんじょう
ソヴェト文壇の現状
宮本 百合子
「綜合プロレタリア芸術講座 第一巻」内外社、1931(昭和6)年5月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 28,896 字 · 58 页
ロシア・プロレタリア作家連盟(ラップ)は、五ヵ年計画とともに、従来やって来た文学研究会指導の領域をもっと広く、建設事業と密接な社会的活動へとひろげた。
「ラップ」は文学ウダールニクを組織した。ソブキノの撮影隊はカメラをもって、「トルクシブ鉄道」布設工事の現場へ、ヴォルガ地方の集団農場へ、バクーの油田へ、出かけて行く。文学ウダールニクの道具は鉛筆とノートだ。彼等は新たに建てられた農具工場、セルマシストロイへ出かけた。シベリアの集団農場や、ドンの炭坑、ゴーリキーの故郷ニージュニ・ノヴゴロドに立てられたソヴェト・フォードの自動車製造工場へ行った。
文学ウダールニクは、五ヵ年計画によってそこに開始された新たなソヴェトの生産の偉大な拡大をまのあたり観た。革命的プロレタリアートと農民とが、どんな決意と努力で、村や職場にウダールニクを組織したか。農村の集団化と工場内の社会主義化は、ソヴェトの大衆の日常生活にどんな変化をもたらしたか。尖鋭化された国内の階級的対立は、どんな心理を発生させているであろうか。現に「ラップ」の二人の作家は富農とその一派の農民のテロルによって殺された。