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ソヴェトぶんだんのげんじょう
ソヴェト文壇の現状
宮本 百合子
「綜合プロレタリア芸術講座 第一巻」内外社、1931(昭和6)年5月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 28,896 字 · 58 页
そして、われわれはそこに見る。赤いプラカートを。
階級の武器としての芸術を*××××××化しろ! 社会主義建設のために、党の線によって、進め!
ここはソログープの書斎だった室だ。が、諸君、ここの戸はごくソーッとあけなければいけない。クラブ読書室なんだから。
茶色に塗った貴族的な本棚が壁をふさいでいる。レーニン全集。マルクス・エンゲルス全集。資本論。いろんな経済学術雑誌などが整理されて本棚はギッシリだ。大テーブルのまわりには空席がない。ひっそりして、皆何か読んでいる。新刊雑誌にまじって外国雑誌もテーブルの上にある。
読書室の向いの戸は開かない。――一年前「ゲルツェンの家」にあった光景とこの光景との違いはどうだ! ソヴェトの、逆転することない歴史的飛躍が颯爽と現れているではないか。
だが、たった二年の間に、どうしてソヴェト文壇の空気は、これ程大きい清掃をやったか?
ソヴェト社会の客観的情勢が、最近二年間に、実にかわった。それに応じて、ソヴェト文壇の指導が従来の「同伴者」作家団体から、完全に、「ラップ」=ロシア・プロレタリア作家同盟へ移った。これが、大きい原因だ。