轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ボロやのしゅんじゅう
ボロ家の春秋
梅崎 春生
梅崎春生『ボロ家の春秋』。同一底本的分册已合并为一书。收入:ボロ家の春秋、Sの背中、黄色い日日、記憶、蜆、庭の眺め、凡人凡語。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 129,411 字 · 263 页
「うん。まるで頭がバカになったようだ」
「昨夜は愉しかったね。陳さんってとても好い人だなあ」
「そうだね、え。それに料理が旨かったよ。毎日あんな旨いものが食えるといいねえ」
「老酒もおいしかった。でも、ちょっとへんな酔い方をしたようだったねえ」
「そうだ。僕も今それを変に思っていたところだ」
「酔っぱらった揚句に、書類か何かに捺印署名したっけねえ」
「あっ、そうだ。あれは何の書類だったんだろう」
「僕も今思い出そうとするんだが、どうしても思い出せないんだ」
「ふしぎだねえ。やっぱり老酒のせいかな。そう言えばあの老酒は、ちょっと茗荷のにおいがしたようだ」
そして二人はあれこれと考えてみましたが、どうしても思い出せない。そこで仕方なく二人は顔を見合わせて、ハッハッハアと笑い合ったのですが、外国の諺に、最後に笑うものがもっともよく笑う、というのがあるそうですねえ。どうも僕ら二人は最初に笑い過ぎた傾向がある。と言うのは、それから三日目の夕方のことです。コンニチハという声と共に、一人の若者が跫音も立てずスイスイと庭に入って参りました。見るとあの孫伍風です。
「やあ、いらっしゃい。