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ラジオじひょう
ラジオ時評
宮本 百合子
「東京日日新聞」1940(昭和15)年11月26、27日号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,961 字 · 4 页
というようないいつづけかたがされているのも、興味がある。
放送局の構成や人事について粛清というような文字がつかわれていることも、いろいろ私たちを考えさせる。近頃一部の流行の語彙と見れば、筆者のありようを語るわけだし、本来の語義で解釈していいものとすれば、こういう表現はその反対物として、夥しい因襲、悪弊の存在を認めなければならないというわけになる。
図解が昨今は大変趣向にかなうらしくて、この文章にも図入りで新構成の案が出ている中に、放送文化研究所というものが想定されていた。そこでいろいろ研究するのだろうが、それにつれて現在までの放送局の研究的な仕事のうちに、聴取者からの反響は、どんな形で調べられ統計づけられて来ているのだろうか、と思った。
投書を分類する。それはずっとやられているだろう。けれど、放送局に来るハガキ投書を整理して数を出すだけでは、今日聴きての心理に印象されている一種の消極な感じの原因を生々しくつかんで、それをとりのぞくことは出来にくそうに思われる。
一晩なら一晩とおしての放送を全く強制のない条件で聴かしてどれを面白がるか、一つの話のどの部分で興味が示されたかという調査は、すでに実行されていることなのだろうか。