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ロボットとベッドのじゅうりょう
ロボットとベッドの重量
直木 三十五
「新青年」博文館、1931(昭和6)年3月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,963 字 · 18 页
看護婦が、ベッドへ腰を降ろすと同時に、ロボットは、投出していた両手で――右手は、ベッドの端を左手で下の毛布を掴んだ。そして、把握力が加わってくるらしく、毛布を掴んだまま、俊太郎の身体ぐるみ、じりじりと、自分の方へ引寄せて、両手で、胸を抱くように――右手は、藁蒲団ぐるみ、強烈な力で、引寄せかけた。
「よしっ、立って。」
俊太郎が、こういって、看護婦が立つと同時に、ロボットは、操作を止めた。
「あっちへ行って――」
「ええ、そのロボット――」
看護婦は、俊太郎の、病的な神経を恐れながら、そういうと、
「もう用はない。」
「はい――余り、無理を――」
「判ってる。」
看護婦が去った。俊太郎は、仰向きになったまま、暫くじっとしていたが、いつも、ロボットを置いてある、扉の所から、ベッドまでの距離を、頭の中で計りながら、(ベッドに、重量が加わると同時に、ロボットが、自動運動を始めて、ベッドの方へ来る装置――ベッドの下のバネが――そうだ、バネが、リズミカルに、動く――その、ある度数を経た時に、ロボットが、行動を起す――それがいい。装置は、簡単だ)
俊太郎は、そう考えて、
「第二の贈物だ。