轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
じんぞうにんげんエフし
人造人間エフ氏
海野 十三
「ラヂオ子供のテキスト」日本放送協会出版、1939(昭和14)年1月~12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 53,879 字 · 109 页
たとえば第十九番のスイッチを入れると、人造人間エフ氏は、相手の心の中をすっかり知ってしまう」
博士は、たいへんなことをいいだした。人間の心がわかる仕掛があるというのだ。
「イワノフ博士。相手の心の中がわかるなんて、そんなばかばかしいことができるのですか」
「ふん、そんなことにおどろくような頭脳じゃから、日本では、科学の発達がおくれているというのだ」と、博士は軽蔑の色をみせて、「人間が物を考えるということは、脳髄の働きだということになっているが、その脳髄の働きというのは、じつはやはり電気の作用なのだ。そしてラジオと同じように、或る短い電波となって、人間の身体の外へも出てくる。電波が出てくるんだから、それをつかまえることは、やはり受信機さえあれば、できることじゃ。もちろん、ラジオの受信機とはちがう。もっと短い電波に感ずる特別の受信機じゃ。これはエフ氏の身体の中に、とりつけてある。どうだ、おどろいたか」
「なるほど。そうして、相手の心の中がわかれば、それに従って返事をしたり、握手したり、一しょに歩いたりすることができる」
ああ、なるほど、そういっているときだった。