轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
「にんげんせんげん」のうちそと
「人間宣言」のうちそと
前田 多門
「文藝春秋」文藝春秋新社、1962(昭和37)年3月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,304 字 · 14 页
出来上がった詔書中、この意味の強く現われている箇所は第五節目である。いわく、
「然レドモ朕ハ爾等国民ト共ニ在リ、常ニ利害ヲ同ジウシ休戚ヲ分タント欲ス。朕ト爾等国民トノ間ノ紐帯ハ、終始相互ノ信頼ト敬愛トニ依リテ結バレ、単ナル神話ト伝説トニ依リテ生ゼルモノニ非ズ。天皇ヲ以テ現御神トシ、且日本国民ヲ以テ他ノ民族ニ優越セル民族ニシテ、延テ世界ヲ支配スベキ運命ヲ有ストノ架空ナル観念ニ基クモノニ非ズ」
詔書全部はつまりこの節にある文句を言いたいために出来たのだということが出来る。
私は草案を書く資料として例の書簡紙を暫時お借りしたが、不用意にも写しも取って置かず、用が済んだらすぐお返ししたので、いま手許にその内容をはっきり示す材料がないが、この第五節の文句はほとんど、原文通りといってよいほどだと記憶する。さらに原文には戦禍を受けたわが国の現況が悲惨な事を述べ、しかし、国民の奮発によって、必ずや立派に再建ができ、やがて世界人類の福祉に貢献なし得る時が来るであろうという意味があったと思うが、それが詔書の第二節目である。それから第三節目にある国家を愛する心がひいては人類愛にまで発展するという点も、表現方法は違うが、その意味はやはりあのメモのなかにあったと思う。