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はいくのつくりよう
俳句の作りよう
高浜 虚子
「ホトトギス」1913(大正2)年11月~
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 45,854 字 · 91 页
二 題を箱でふせてその箱の上に上って天地乾坤を睨めまわすということ
ただ俳句に第一歩を踏み入れるための実例としてお目にかけたのであります。
近来俳句についての拘束を打破してかかることを主張するものがありますが、詩壇には何の拘束もない別の天地のあることを忘れてはいけません。拘束のない自由の天地を喜ぶ人は広い詩壇にはいるのがよいではありませんか。比較的拘束の多い俳句の天地にはいって強いて拘束打破を称えるのは愚かなことであります。私は十七字、季題という拘束を喜んで俳句の天地におるものであります。この拘束あればこそ俳句の天地が存在するのであります。いったん俳句の門に入って後にはまた格に入って格を出ずるの法もあります。狭いはずの十七字の天地が案外狭くなくって、仏者が芥子粒の中に三千大千世界を見出すようになるのであります。
二 題を箱でふせてその箱の上に上って天地乾坤を睨めまわすということ
俳句はどういうふうにして作ったらいいのか、といってたずねる人があったら、どうでもいいから作ってごらんなさいと、とりあえずお答えするのでありますが、それにしても何か頼るところがなければ作りようがないではないかと呟かれる人が多うございます。今回はそのたよるところのものを一つお話ししてみようと思います。