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しょしゅうのいちにち
初秋の一日
秋雨绵绵的旅途,三人各怀心事。窗外的虫鸣、艳红的鸡冠花,还有两天后即将到来的黑暗之夜,一切都透着淡淡的忧伤。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,662 字 · 4 页
けれどもその二十年後の今、自分の眼の前に現れた小作りな老師は、二十年前と大して変ってはいなかった。ただ心持色が白くなったのと、年のせいか顔にどこか愛嬌がついたのが自分の予期と少し異なるだけで、他は昔のままのS禅師であった。
「私ももう直五十二になります」
自分は老師のこの言葉を聞いた時、なるほど若く見えるはずだと合点が行った。実をいうと今まで腹の中では老師の年歯を六十ぐらいに勘定していた。しかし今ようやく五十一二とすると、昔自分が相見の礼を執った頃はまだ三十を超えたばかりの壮年だったのである。それでも老師は知識であった。知識であったから、自分の眼には比較的老けて見えたのだろう。
いっしょに連れて行った二人を老師に引き合せて、巡錫の打ち合せなどを済ました後、しばらく雑談をしているうちに、老師から縁切寺の由来やら、時頼夫人の開基の事やら、どうしてそんな尼寺へ住むようになった訳やら、いろいろ聞いた。帰る時には玄関まで送ってきて、「今日は二百二十日だそうで……」と云われた。三人はその二百二十日の雨の中を、また切通し越に町の方へ下った。
翌朝は高い二階の上から降るでもなく晴れるでもなく、ただ夢のように煙るKの町を眼の下に見た。