轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

べんきょうき

勉強記

坂口 安吾

「文体 第二巻第五号(五月増大号)」1939(昭和14)年5月1日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 17,952 字 · 36 页

青空文庫

これを弟子に発見されて有象無象にとりかこまれて詰問を受け、聖人でも夢と生理は致し方がないものだとフロイド博士に殴られそうなことを言って澄している。徹頭徹尾あくどい聖人ばかりであるが、按吉は我身と社楽斎のつながりに就てひそかに心細さが身に沁むたびに、このことに就て、特にこだわらずにはいられなかった。社楽斎がいきなり仙人になることは先ず以て不可能だが、大悪党が聖人になることは確かに不可能ではない筈だ。

ところで、話は別であるが、印度の哲人とは違った意味で、日本の坊主が、実に又、徹頭徹尾あくどいのである。

仏教の講座に出席する。先生方はみんな頭の涼しい方で、なかには管長猊下もあり、衣をつけて教室へでていらっしゃる。一切皆空を身につけて、流石に悠々、天地の如く自然の態に見受けられたが、淡々として悟りきった哲理の解説にも拘らず、悟りの明るさとか、希望とか、そういうものの爽快さを、どうしても感じることができなかった。そうして、それを感じさせない障碍は、哲理自体にあるのではなく、それを解説していらっしゃる先生方の人柄――むしろ、肉体(実に按吉はその肉体のみはっきり感じた)にあるのだと確信するより仕方がなかった。