轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
まんじ
卍
谷崎 潤一郎
「改造」改造社、1928(昭和3)年3月~1929(昭和4)年4月、6月~10月、12月~1930(昭和5)年1月、4月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 133,618 字 · 258 页
いうことを、たしかに光子さん自身の口から聞いてますし、あの時のことは芝居打ってたに違いない思てましたのんに、綿貫のいう通りやとしたら、やっぱり私に気がねしてはったんのんか知らん?「何で子供出来るはずないいいましたか、あの本の通りを実行してるいうのんですか、そやなかったらそんな体質やいうんですか」と、綿貫はせえだい聞くのんですが、そら私かて、光子さんの前では出来るだけ綿貫のことに触らんようにしてましたよって、そない委しゅう問うたことあれしませんし、……そやけど、こないだもてんごに「姉ちゃんの家い行く時はお腹に綿でも詰めて行かんならん」いうてはったぐらいやし、妊娠してはるとは思えしませなんだいいますと、光子さんは真面目で結婚しょういう気イないのんや、そいでもしも子供出来たいうこと分ったらどないしても一緒にさされる、それがイヤやよって隠されるだけ隠してる、「僕はそうに違いない思います」いいますねん。綿貫の考では、光子さんちゅう人は異性の愛より同性のの方が好きで、綿貫より私の方がずっと愛されてて、そのために結婚したがれへん。――子供出来たり、結婚したりしたら、私が逃げてしまうかも分れへん思て、一日延ばしに延ばしといて、そのうちにお腹の児ええようにするとか、綿貫にイヤ気おこさすとか、どないぞしよう思てる。