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あやうし せんすいかんのひみつ
危し‼ 潜水艦の秘密
山本 周五郎
「少年少女譚海」1930(昭和5)年7月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,819 字 · 18 页
メリケン壮太
「つまりこのハンドルを引くと、このクランクを伝わって、中心原動桿に力が起されるのです。……」
博士の指がハンドルを引くと共に、一種微妙な音をたてながら、複雑極まる機関がしずかに動きはじめた。見ていた山川少将、横田大佐は驚嘆のあまり思わず叫んだ。
「素晴しいものだ!」
「国宝的な発明だ!」
その時、龍介君はその機関の響きの外に、なにかひくい機械の廻転するような物音を耳にした。なんだか分らないが、遠くではない、すぐ近くでしていることはたしかだ、それはリリリリリと、云うかすかな音だった。――と、何をみつけたか、龍介君は突然サッと顔色を変えて叫んだ。
「お父様、実験中止ッ※(感嘆符二つ、1-8-75) 文子、電灯を消せ※(感嘆符二つ、1-8-75)」
「どうした龍介、なんだ!」
「設計図と模型を守って下さい。文子早く電灯を消すんだ。早くッ※(感嘆符二つ、1-8-75)」文子はいわれるままにスイッチを捻った。実験室は真暗闇になる、とたん、
「あれ※(感嘆符二つ、1-8-75) 兄さん※(感嘆符二つ、1-8-75)」という文子の叫声が闇のなかに、けたたましくおこった。
メリケン壮太