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ごじんのぶんめいうんどう
吾人の文明運動
大隈 重信
「東京神田青年会館で開催された大日本文明協会の講演会における講演」1915(大正4)年10月24日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,061 字 · 13 页
日本帝国の根本の思想が其処に存在している。何でも世界の善を入れるという大なる希望がただあったのみである。神武の古に復して、而して人心を新にし全く新しい政治を行い、即ち精神上にも物質上にも旧物をことごとく捨てて、新たに国政を行おうとせられた。これ即ち明治大帝の大なるゆえんで、東洋諸国から日本が全く軽蔑されず、独立して勃然と帝国の新運命を開くに至ったゆえんである。
大政維新……大政維新とはあらゆる旧物に束縛されることなく、神武天皇がこの国を御開きになった如く、雄大なる希望を以て世界万物のあらゆる善を取るというので、こういうのが王政復古と王政維新と結付いて今日に至った。その国是を概括して、世に開国進取の国是という。開国進取の国是を行うために我が国がこの運動を為すのを、即ち文明的運動というのである。我輩一度考えが其処に及ぶと若返って老を知らぬ(拍手喝采)。運動そのものは競争である。文明の競争ということの意味は明らかに維新の大命令に在る。万国と対立するという……世界の最高の文明、強大なる国と対立しようという……対立するといえば文明を等しくするというのである。