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ごじんのぶんめいうんどう

吾人の文明運動

大隈 重信

「東京神田青年会館で開催された大日本文明協会の講演会における講演」1915(大正4)年10月24日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,061 字 · 13 页

青空文庫

〔運動の方法――学ばなければならぬ〕

物平を得ざれば鳴る。文明の程度が違うから世界の乱も起るので、文明の程度が等しければ、力が相対するから争いが起るものでない。日本が最近五十年間の努力は最高の文明と競争し、世界最大の民族と競争し、最大智者と競争しようというのであった。

〔運動の方法――学ばなければならぬ〕

ところがこの運動は最も適当な運動であるが、その運動の方法が必要である。どうすれば宜いか。どうしても学ばなければならぬ。これまた維新の命令に知識を万国に求めろという御誓文の一箇条にある。世界から知識を持って来るのである。これまでは支那、印度の知識以外に日本人の脳裡になんら知識がない。ここに万国に知識を求めろという――一度知識を求めると物の善悪邪正順逆は明らかになるのである。また旧来の陋習を除いて天地の公道に基づけとある。真理に照らして有害なものをことごとく棄てろというのである。そうすると平たくいえば学べということで、どうしても盛んに学ぶことが必要である。ところが今日教育は盛んである。国民学を好むことはなかなか盛んである。国民力を盛んに教育に委ねているが、それだけでは足らない。ある意味からいえば日本は学ぶ時代である。