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あかげっと しなあちこち
国枝史郎歴史小説傑作選
国枝 史郎
国枝史郎『国枝史郎歴史小説傑作選』。同一底本的分册已合并为一书。收入:赤げっと 支那あちこち、印度の詩人、今昔茶話、支那の思出、世界の裏、全体主義、独逸の範とすべき点、日本上古の硬外交、秀吉・家康二英雄の対南洋外交、ヒトラーの健全性、ローマ法王と外交。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 59,334 字 · 121 页
七 後詰め
そうして、文学に於て予言されたことは、後年、九分九厘迄具体化されている。
では、ウエルスの予言小説『火星人の来襲』の中に書かれてある殺人光線放射器が、やがて発明されないと誰がいい得よう。
七 後詰め
後詰め(ゴズメ)というのは、日本の昔の戦争に於ける専門語であって、それは、Aという国がBという国を征める時、Cという友邦に向い、
「どうぞ兵を出して、私たちの軍隊の後衛をして下さい」
と申しやる。
「よろしい」と云って、C国がA国軍を助ける意味で兵を出した時、その兵を後詰めという。
その後詰めの兵は、ただ出兵して、ぼんやりしているのではなく、同盟軍のA国兵が不利の時には、勿論合戦に加わって力戦するのである。
秀吉が高松城を水攻めにした時、薩摩の島津が高松城を救おうとし、出兵し、水に遮られてどうにも救うことが出来なかったが、しかしこの時の島津の兵は後詰めの兵なのである。又、尼子氏の上月城を毛利の兵が攻めた時、秀吉が上月城を助けようとして出兵した、それも後詰めの兵なのである。
ところで、現在行われつつある欧洲大戦で、英国が、
「わしらの国が味方をするからドイツと戦いなさい、大丈夫勝ちますよ」