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キリストしんとのなぐさめ
基督信徒のなぐさめ
内村 鑑三
明治二十四年四月十九日いわゆる……「基督信徒のなぐさめ」警醒社書店、1924(大正13)年2月25日改版<br>“If I can put……「基督信徒のなぐさめ」警醒社、1896(明治29)年12月1日<br>自序「基督信徒の慰」警醒社、1893(明治26)年2月25日<br>第二版に附する自序「基督信徒のなぐさめ」警醒社、1893(明治26)年8月14日<br>回顧三十年「基督信徒のなぐさめ」警醒社、1923(大正12)年2月25日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 51,320 字 · 100 页
これにのみ事うべしと録されたり、終に悪魔かれを離れ天使たち来り事う。(一節より十一節まで)
基督すでに歳三十に達し内に省み外に学び終に世の大救主たるを自覚するに至れり、彼の再従兄バプテスマのヨハネも彼にこの天職あるを認め神の小羊として彼を公衆に紹介せり、皇天も彼の自覚とヨハネの見解とを確かめんために聖霊を鳩のごとく降して彼の上にやどらせり、しかれども如何にしてこの世を救わんかこれ基督を野に往かしめし問題なり、(馬可伝一章十二節「往かしめし」は英語の Driveth 希臘語の Ekballei「無理に逐いやる」の意なり)。
彼餓たり、しかしてのち世界億千万の食足らずして饑餓に苦しむを推察せり、(醍醐天皇寒夜に衣を脱して民の疾苦を思いし例を参考せよ)、基督思えらく「我は慈善家となりて貧民を救わん、我に土石を変じて「パン」となすの力あり、億万の空腹たちどころにみたすべし」と、されども聖霊彼に告ていわく「饑餓を救うは一時の慈善なり、爾の救世の事業は永遠にまで達すべきものなれば、億万斤の「パン」といえども決して為し得べきものにあらず、神の口より出づる凡ての言こそ真正の「パン」