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キリストしんとのなぐさめ
基督信徒のなぐさめ
内村 鑑三
明治二十四年四月十九日いわゆる……「基督信徒のなぐさめ」警醒社書店、1924(大正13)年2月25日改版<br>“If I can put……「基督信徒のなぐさめ」警醒社、1896(明治29)年12月1日<br>自序「基督信徒の慰」警醒社、1893(明治26)年2月25日<br>第二版に附する自序「基督信徒のなぐさめ」警醒社、1893(明治26)年8月14日<br>回顧三十年「基督信徒のなぐさめ」警醒社、1923(大正12)年2月25日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 51,320 字 · 100 页
回顧三十年
彼れ一読して涙を流して余に告げていわく、この書成りて今や汝は死すとも可なり、後世、或は汝の精神を知る者あらんと。余はまたその一本を余の旧友M・C・ハリス氏に贈りたり(彼は今や美以教会の監督として朝鮮国に在り)。彼れ一読して余に書送していわく、この書けだしペンが君の手より落ちて後にまで存せんと。かくて余の父と友とに祝福せられて世に出でしこの小著は彼らの予期に違わず、版を磨滅すること二回に及びて、さらにまたここに改版を見るに至れり。その文の拙なる、その想の粗なる、取るに足らざる書なりといえども、しかもその発刊以来十八年後の今日なお需要の絶えざるを見て、余は暫時的ならざる小著を世に供せしの特権に与りしを深く神に感謝せざるを得ず。願う、余の慈父と師友との祈祷空しからずして、この著のさらに世の憂苦を除き去るの一助として存せんことを。
一九一〇年六月二十三日東京市外柏木において
内村鑑三
回顧三十年
この書今年を以て発行満三十年に達す。大なる光栄である。感謝に耐えない。
今より三十年前に日本において日本人の基督教文学なる者はなかったと思う。もしあったとすれば、それは欧米基督教文学の翻訳であった。