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キリストしんとのなぐさめ

基督信徒のなぐさめ

内村 鑑三

明治二十四年四月十九日いわゆる……「基督信徒のなぐさめ」警醒社書店、1924(大正13)年2月25日改版<br>“If I can put……「基督信徒のなぐさめ」警醒社、1896(明治29)年12月1日<br>自序「基督信徒の慰」警醒社、1893(明治26)年2月25日<br>第二版に附する自序「基督信徒のなぐさめ」警醒社、1893(明治26)年8月14日<br>回顧三十年「基督信徒のなぐさめ」警醒社、1923(大正12)年2月25日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 51,320 字 · 100 页

青空文庫

者は福なり、そはこころみを経て善とせらるる時は生命の冕を受くべければなり、この冕は主己を愛するものに約束し給いし所のものなり。(雅各書一章十二節)

来らんとする未来の観念は汝を慰むるや否やを知らず、今これを汝に説く反て汝を傷ましむるを恐る、しかれども世界の大英雄大聖人の希望と慰は多くは未来存在の信仰にありき、ソクラトスは霊魂不滅について論究しつつ死せり、老牧師ロビンソン医師より危急の報を聞くや彼の友人に告ていわく「死とはかく平易なるものなるや」と、スウィーデンボルクまさに死せんとするや友人彼の心中の様を問う、彼答ていわく「幼時老母の家を訪わんとするの喜悦あり」と、ビクトル、ヒューゴは仏国の詩人にして小説家なり、彼の著述は欧洲を震動せしめ、彼の筆誅に罹りし高慢なる宗教家と政事家は彼を虚无党と称し無神論者と見做したり、彼れ歳八十にしてなお壮年の希望あり、一日彼の未来存在に関する信仰を表白していわく、

余は余に未来生命の存するを感ず、余は切り倒されたる林の木のごとし、新鮮なる萌芽はいよいよ強くいよいよ活溌に断株より発生するを見る、余は天上に向て登りつつあるを知る、日光は余の頭上を輝せり、地はなおその養汁を以て余を養えども、天は余のいまだ識らざる世界(天国)の光線を以て余を輝らせり、人は言う