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たいしかんのしまつきかん
大使館の始末機関
海野 十三
――金博士シリーズ・7――
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,934 字 · 20 页
では取り捨てましょう」
と、博士は手にしていた蛇を、卓子の下へ、そっと捨てた。
すると、卓子の下で、
「きゃッ」
と、只ならぬ悲鳴が聞えたと思ったら、卓子が華々しく持ち上り、中から一人の真青な皮膚をもった人間がとびだしたかと思うと、衝立をぶっ倒して、料理場へ逃げこんでしまった。それこそ余人ならず醤買石だったことは、今ここに改めて申すまでもなかろう。
5
「王老師。あんな手ぬるいことでは、最早だめですぞ」
醤は、老師に詰めよっている。
老師は眉をあげ、卓子をどすんと打った。
「まあそう焦せるな。あの手この手と、まだやることはたくさんある」
「この上、金の奴に一分間でも余計に生きていられては、余の面目にかかわる」
「さわぐな。いよいよ今日は彼を貴賓の間に入れることにしたから、こんどは大丈夫だ」
「ああ貴賓の間ですか。それは素敵だ。見たいですな、中の様子を……」
「見たいなら、見せるよ。こっちへ来なさい、テレビジョン器械をのぞけば、貴賓室の模様は、手にとるように分る」
「おお、それはいい」
王老師に案内されて、醤はテレビジョン室に入った。高圧変圧器がうーんと呻り、室内が真暗になると、ブラウン管の丸いお尻が蛍のように光りだして、やがてその上に、貴賓室の内部がありありとうつりだした。