轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

24 流転の巻

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 159,272 字 · 313 页

青空文庫

そうして、同勢が、目白押しに湯殿の方へ押しかけて、窓や羽目の隙間にたかって、先を争って、この小勇者の姿を見直しにかかりました。

「違わあ、子供じゃねえ……」

まず覗いて見たほどのものが、風呂桶に浸っている米友の顔を、風呂行燈の光で眺めて、案外の叫びをなしました。

子供でもなければ、お坊っちゃんでもない、まさに老人である。いや老人かと思えば子供である。何とも名状すべからざる奇怪なる顔貌。まるい目をクルクルとさせて、

「覗いちゃいけねえよ」

その声を聞いて、

「あ……」

窓へのし上っていた二三人が崩れ落ちて、

「お化けだ……」

といいました。

その時、風呂桶から全身を現わして流しに立った米友。身の丈は四尺、風呂桶の高さといくらも違わない。

「やっぱり子供だよ」

「いい身体だなあ」

とドヨみ渡って感心したものがありました。その鉄片をたたきつけたような隆々たる筋肉、名工の刻んだ神将の姿をそのまま。その引締った肉体を見たものは、面貌の醜と、身長の短とを、忘れてしまいました。

米友が風呂桶から流しへ出て、板へ腰をかけて洗いはじめた時に、さいぜん道庵先生を、桝形の茶屋から迎えてこの宿へ連れ込んだ、あだっぽい女が湯殿へ入って来て、