轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

だいぼさつとうげ

大菩薩峠6

中里 介山

中里介山『大菩薩峠6』。同一底本的分册已合并为一书。收入:大菩薩峠、大菩薩峠。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 185,112 字 · 362 页

青空文庫

いよいよ尊者が心眼をお開きになりました時に、妙音弁才天が十五童子をひきつれて、お釈迦様の御前で、琵琶の妙音曲を巌窟尊者にお授けになりました。その頃、中天竺に阿育大王とおっしゃる王様がございまして、そのお世継が倶奈羅太子と仰せられました、一国の太子とお生れになりましたけれども、何の因果か、このお方がふとお眼をおわずらいになって、私共同様の盲目の身となっておしまいになりました。四海を治め給う御方でも、私共のような漂泊の小坊主でも、眼が見えなくなりましては世間は闇でございます……」

「おやおや、雨が降って来ましたぜ」

さきほどから怪しかった空がバラバラと雨を落して来たので、集まっていたものがどよめき渡りました。そこで盲目法師のお喋りも一段落になって、濡れるを厭う人たちは、右往左往に馳せ出しました。

「もし、先生、長者町の道庵先生は、まだお屋敷にいらっしゃいますか、それとももはやお帰りになりましたか」

弁信の姿が表の門のところに現われて、案内を頼みましたのは、それより後のことでしたけれど、やや暫くというものは返答がありません。返答がありませんでしたけれど、自分の訪れは奥へ届いたものと信じて弁信は、それ以上には念を押さずに待っておりました。