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ふじんもんだいかいけつのきゅうむ

婦人問題解決の急務

大隈 重信

「新日本 第七巻第八号」冨山房、1917(大正6)年8月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 11,495 字 · 22 页

青空文庫

六 軽浮なる婦人論者を戒めて真摯なる研究を望む

六 軽浮なる婦人論者を戒めて真摯なる研究を望む

日本の浅薄なる空想家は独逸もしくはスカンジナビヤ辺の神経過敏なるものが、何か一種の婦人論を唱説すると、忽ちその波動を受けてこれを総合的に統一的に考え、純不純、正不正を究むる事をせずに請け売りして騒ぐ。婦人問題は前述せる如く、ただ一面観によって片付け得る如き左様な単純なもので無く、経済上、社会上、政治上、道徳上、関するところ甚だ大なるものであるから、慎思熟慮、根本的の解決を下さなければならぬことを思うべきである。しかしながら、たとい初めは請け売りにもせよ、これが動機となって、真面目にその根本的解決を下す時が到来するかも知れぬ。我輩はこれを歓迎する。いわゆる婦人問題なるものは一言以てこれを蔽えば、女子が男子に向って社会上、政治上に同等の権利を得んとする問題であるが、これが自然の境遇上、余儀無き四囲の状勢に迫られて起るとすれば宜しいけれども、然らずして皮相なるただ眼前の現象より来る、男子に対しての嫉妬心とか執着心に根ざし、遮二無二男子と同じからんと騒ぐものであっては致方ない。あるいは気の弱く徒に平和を望む男子は彼等の虚喝に威嚇されて雷同するかも知れぬけれども、かくの如き根底なき思想により、女子が許されて権力を得、放逸に活動するに於ては、社会は如何なる害毒をこれより