轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
いえのはなし
家の話
柳田 国男
「奉公」奉公会、1918(大正7)年1月~4月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 11,799 字 · 23 页
兵農一致
兵農一致
士農工商の内、工の半分以上商の九分通りまでが、もとは農から出たものであって、農工商をそれぞれ別異なる階級のごとく見るのは誤りであることは、前に申す通りである。さらに進んで士という階級もまた、農から別れたものだということを少しく話してみたい。
江戸期の学者が、古は兵農一致と論じたのは有名なことであるが、人によってはこれを平時に武士が下人を指揮して、農業を営んでいたというだけに解して、武家も農家も古くは同一の団体の一分子であったというまでには思っておらぬものがあるかも知れぬ。しかしこれはそのような、中途半端なものではなくして、徹底的に武家すなわち農家であったことは疑いなき事実で、これがまた日本の社会のすこぶる誇るべき特色で、あるいは世の中が末になったごとく憤る人もある時勢に際して、吾々が将来の発展に対して、なおすくなからざる希望を持つ根拠である。
この顕著なる事実は、どの方面からでも説明する事が困難でないが、最も容易に普通人をして納得せしめ得る方法は、箇々の家についてその起原を辿って行くことである。昔諸国の大藩において、家老なり物頭なりの重職を務め、百姓町人をゲスのごとくに呼びすてにした家では、あるいは心得違いとして、神武天皇以来素性が違っているように思っていたか知らぬが、一般彼等が家号すなわち苗字